2016.04.22
【中国】工業・情報化部等、「ロボット産業発展計画（2016-2020年）」を共同で発表
工業・情報化部、国家発展・改革委員会、財政部は4月、「中国製造2025」の重点発展分野の一つとしてロボット産業を発展させるため、「ロボット産業発展計画（2016-2020年）」を共同で発表した。産業発展の5年間の目標は、ロボット産業体系を整備し、技術革新能力と国際競争能力を著しく向上させ、製品性能と品質を国際レベルに引き上げ、コア部品のブレークスルーを成し遂げ、市場ニーズを基本的に満たすとしている。主な内容は以下のとおり。
①スマート製造とスマート物流に焦点を合わせ、スマート生活、現代サービス、特殊作業等に向けて、溶接ロボット、バキュームロボット、全自動プログラミング工業用ロボット、人間支援型ロボット、双腕ロボット、大容量AGV（無人搬送車）、消防救援ロボット、手術ロボット、公共サービスロボット、介護ロボットの十種類製品のブレークスルーを実現する。
②高精密減速機、高性能サーボモーター及び駆動装置、高性能コントローラー、センサー、末端アクチュエーターの五大部品のブレークスルーを図る。
③産業インフラを強化、ロボット共通コア技術の研究と標準体系の構築を強化し、ロボット革新センターと国家ロボット測定センターを設立。
④製造業重点分野に関するパイロットプロジェクトを実施、工業、救援、医療リハビリなどの分野を対象に業界を細分化して、重点分野のロボット応用とトータルソリューション事業者を育成。
⑤大手企業を育成し、インターネット企業と伝統的ロボット企業の協力をサポートし、全産業チェーンの共同発展を促していく。