2015.03.03
【EU】EU加盟各国のデジタルパフォーマンスなどを数値化した「デジタル経済・社会指標」ランキング発表
欧州委員会は2月24日、加盟各国のデジタルパフォーマンスなどを数値化した「デジタル経済・社会指標(Digital Economy and Society Index:DESI)」を発表した。DESIは、30以上の尺度を組み合わせ、デジタルパフォーマンスに基づいて各国を序列化する重みづけのシステムを使用している。この重みづけのシステムは、ブロードバンドのカバー率や速度などの「接続性」と、デジタル経済・社会の基礎と考えられる「デジタルスキル(人的資本)」が、デジタルパフォーマンス得点の合計(最大値:1)の各25%になるように調整する。また、デジタル技術の統合性が合計得点の20%、オンライン活動(インターネット利用度)とデジタル公共サービス(電子政府など)が各15%になるように調整している。
2013、2014年に収集したデータに基づいて数値化された各国のデジタルパフォーマンス得点は、トップのデンマーク(0.68)から最下位のルーマニア(0.31)まで多様である。こうした各国を分ける境界は、依然として、欧州委員会の最重要課題の一つである十分に成長したデジタル単一市場の障害になっている、と委員会は説明している。10位までの順位は、1位デンマーク、2位スウェーデン、3位オランダ、4位フィンランド、5位ベルギー、6位英国、7位エストニア、8位ルクセンブルク、9位アイルランド、10位ドイツとなっている。