2015.03.03
【オランダ】ジェムアルト、「米英諜報機関によるハッキングは極めて限定的」
SIMカード製造の世界最大手、ジェムアルト（Gemalto）は、2月25日、2010年と2011年に受けたサイバー攻撃は初期調査の結果、米国家安全保障局（NSA）、英GCHQが同社ネットワークに「おそらく」侵入したものであろうことが判明したと発表。ただし、侵入されたのは同社オフィスネットワークまでで、SIM暗号鍵が大量に流出したとは考えられないとしている。
同社によると、ハッキングはSIMカードが製造施設から各国の移動通信事業者に発送される間に、SIMのセキュリティを解除するために必要な暗号コードを傍受することが目的だったとのこと。しかし、ジェムアルトは、2010年には既に顧客との間で機密性の高い伝送システムを導入していたため、コード流出の範囲は極めて限定されており、その影響を受けるのは発展途上国で広く使われている旧型機だけで、電子決済に使われるジェムアルトの製品に影響はないという。