2014.01.22
【フランス】個人情報保護機関、Googleに15万ユーロの罰金を科す
仏個人情報保護機関(CNIL)は1月3日、Googleが欧州で行っているサービスについて2012年3月に決定した個人情報保護要件は、以下を満たしていないとして、同社に15万ユーロ(約2,140万円)の罰金を科すと発表した。
・ユーザにGoogleの個人情報収集の目的や使途に関する十分な情報を与えていない。
・ユーザの端末のcookies設定に付き、事前の同意をとっていない。
・収集した情報の保存期間を決定していない。
・法的な裏付けなしに各種サービスから得た個人情報を組み合わせて処理している。
CNILはまた、Googleはこの通知に関するニュースを、通告から8日以内に自社サイトに最低48時間掲載し、自社の個人情報処理体制に関する政府機関の見解を周知すべきだとした。なお、Google Franceはこの決定を不服として、1月14日に行政訴訟の最高裁判所に当たる国務院への上訴を実施している。CNILを含む欧州諸国の個人情報保護機関で構成されるG29は2012年の分析に基づき、2013年6月に、Googleが個人情報保護方針を改めない場合、数か月後に制裁措置をとると通告した。これと同時に、CNILはGoogleに対し、3か月の保全措置を適用したが、9月末になっても、GoogleがCNILの要求に応じる姿勢を見せなかったため、制裁手続きを進めてきた。