2015.10.22
【米国】連邦控訴裁、グーグルの書籍検索サービス「Google Books」を合法と判断
ニューヨークの第2巡回連邦控訴裁は、10月16日、グーグルの書籍全文検索サービス「Google Books」は著作権法を侵害するものではないと判断。同サービスは知的財産法に抵触せず、公共サービスを提供するものだとして、米国著作家協会(Authors Guild)や作家個人の提起した著作権侵害の訴えを棄却した。
著作家協会等は、同サービスが開始された翌年の2005年に訴訟を起こしていたが、グーグルは、このサービスは作品を見つけやすくすることで書籍の売上増に貢献し、他の方法では読むことのできない作品も陽の目を見ると反論。原告側の主張が認められれば、グーグルに数10億ドルの賠償命令が下る可能性もあった。連邦地裁は2013年、書籍を電子化し、その一部をオンラインで公開することは著作権法で認められたフェアユースに当たると判断。今回、連邦控訴裁もこの判断を支持した。