2015.10.02
【フランス】仏データ保護当局、グーグルに「忘れられる権利」の全世界的な適用改めて命令
欧州司法裁判所が昨年、ネット上の「忘れられる権利」を認める判決を下して以来、グーグルの下には個人情報を検索結果から削除するよう求める請求が32万件近く寄せられ、同社はその約40％に応じてきた。しかし、同社が個人情報へのリンクを削除するのは「Google.fr」「Google.de」などEU圏内で運営するサーチエンジンでの検索結果のみ。
これに対して、フランスのデータ・プライバシー保護当局であるCNILは、今年6月に「Google.com」を含む世界全ての同社サーチエンジンで個人情報を削除するよう命令。グーグルはこの命令を拒否し、CNILに非公式に異議を申し立てていたが、同局は9月21日、グーグルの申し立てを却下すると発表した。CNILは、同社が全てのサイトで仏国民の個人情報削除請求に応じなければ、今後2か月の間に同社への制裁措置を講じるとしている。この制裁には15万ユーロの罰金が含まれる可能性があり、違反を繰り返していると認定されれば罰金額は30万ユーロに膨らむ。