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2015.10.02

  • 米国

【米国】欧州ケーブル事業者アルティス、米ケーブルビジョンを100億ドルで買収へ

 欧州ケーブル事業者、アルティスは、9月17日、米国ケーブルテレビ大手ケーブルビジョン・システムズをおよそ100億ドルで買収することを発表した。アルティスは、ケーブルビジョン1株に対して34.9ドルを支払い。ケーブルビジョンの債務も含めた買収総額は177億ドルに達する。ケーブルビジョンは、ニューヨーク都市部で310万人の加入者にCATV、高速データ通信、通話サービスを提供。CATVでは米国第5位、有料TVサービス全体では第8位だが、新会社は米国CATV市場第4位に浮上する。

 ルクセンブルグに本社を置き、フランスやイスラエルで事業を展開するアルティスは、欧米で積極的な買収を進めており、5月に欧州で一連の買収を完了した後は、米国でもサドンリンクと総額90億ドルの買収で合意。欧州ではTV、ブロードバンド、固定電話、移動通信をバンドル提供することでコスト削減を実現しているが、このいわゆる「クアドラプル」プレイ・モデルはまだ米国ではそれほど広い範囲で提供されていない。

 業界統合が進む米国の有料TV市場では、7月にディレクTVの買収手続きを完了したAT&Tが第1位。ブロードバンド市場ではコムキャストがトップとなっているが、タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)の買収を行政が認可する場合、チャーターがトップとなる。 ケーブルビジョンの2014年の売上げは65億ドル、純利益は3億1,100万ドルとなっており、その投票権付き株式の72.3%はドーラン家が所有する。ケーブルビジョンは、ケーブル・ネットワークのAMCネットワークスやマジソン・スクエア・ガーデンを所有している。