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2014.09.12

  • ブラジル

【ブラジル】ビベンディ、GVT売却でテレフォニカと独占交渉へ

 仏メディア大手ビベンディのブラジル子会社GVTに対して、テレフォニカ、テレコム・イタリアの2社が買収オファーを出していたが、ビベンディは、8月28日、テレフォニカと独占交渉に入ることを発表した。

 ビベンディによると「テレフォニカの提案は、当グループの戦略・財務面の目標に最も適合する内容だ」と指摘。「ビベンディは、メディアとコンテンツに重点を置く総合的な事業グループになるための展開における新たな局面に入る」と説明した。欧州では以前より、大きな市場統合の波が訪れると予想されているが、現状は停滞状態が続いており、テレフォニカ、テレコム・イタリアともに急速な成長を遂げる中南米市場への進出に向け、GVT買収を競う形となった。

 ビベンディにとっては、GVT売却は、数年前から開始した純粋なメディア企業への転身を進める一環となるが、テレフォニカのオファーでは、ビベンディはGVTとテレフォニカのブラジル子会社Vivoの合併で生まれる新会社の12%を保有し、電気通信市場に留まることになる。テレコム・イタリアは、ビベンディに新会社の15%を提示していたが、現金の割合が少ない上、買収総額もテレフォニカの74億5,000万ユーロに対して、70億ユーロと下回った。テレフォニカは既にブラジルでも移動通信サービス市場では大手だが、これに比べると固定回線、ブロードバンド市場での勢力はまだ小さく、ブロードバンド市場でのシェアは19.4%。今回、ブロードバンド市場の11.4%を持つGVT買収で、この市場でのシェアも拡大し、さらにサンパウロ以外でも広く事業を展開することが可能になる。