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2014.02.24

  • 米国

【米国】米CATV最大手のコムキャスト、2位のTWCを452億ドルで買収

 米国CATV業界第1位のコムキャストは、2月13日、約452億ドルの株式交換方式で、業界第2位のタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)を買収すると発表した。両社役員会は既にこの買収を承認済み。株主、行政の承認を前提に、年内の買収完了を見込んでいる。コムキャストは今回の買収により、TWCのニューヨークや南カリフォルニアなど主要地域のケーブル事業と、3万以上のWi-Fiスポットを獲得する。

 コムキャストは、競争上の懸念を避けるため、約300万人の加入者を手放す予定で、買収後の新会社の加入者総数は約3,000万人となり、FCCがかつて運用していたCATV事業者1社がサービスを提供できるのは国内加入者の30%までという上限も下回ることになる。また、コムキャストは、同社とTWCの操業地区は重なっていないため、買収による市場競争の低下はないともしている。

 さらに、コムキャストは、この買収はTWCをネット中立性規則やオンライン番組アクセス規則に適合させ、TV局により確固とした地上波再送信の保証を与えるものだと説明。これらはいずれもコムキャストがNBCユニバーサルを買収した際に承認の条件として課されたもので、コムキャストは、その一部はTWC買収にも適用されるとしている。コムキャストはこの他、今回の買収がブロードバンド速度の向上と展開の拡大をもたらすとも主張している。TWCに対しては、第4位のチャーター・コミュニケーションズが買収を提案していたが、TWCはこれを拒否していた。