2014.07.22
【アフリカ】モバイル業界団体GSMA、アフリカで妊婦や乳幼児を対象のモバイルヘルスパートナーシップを立ち上げ
移動通信業界団体GSMAは6月30日、サハラ以南のアフリカ諸国において、女性や子どもの栄養状態に焦点をあてた、モバイルヘルスサービスを提供するための新たな業界横断パートナーシップを発表した。GSMAの調査によると、同地域には年間合計1,550万人の妊婦や5歳以下の乳幼児を育てる母親を含む市場が存在しているため、同プログラムによる影響が広範囲に及ぶことが予想されている。
GSMAが手掛ける同モバイル・エコシステム・パートナーシップは、モバイル業界と医療業界を結びつけ、市民の医療ニーズに対応し、かつ商業的に持続可能なモバイルヘルスサービスの開発を狙いとしている。具体的にはモバイル端末の特別割引料金、無料スマート医療アプリケーション、およびモバイルマネーへの簡易アクセスなどが提供される。GSMAは今後もモバイル事業者、医療関係者、政府、NGO、市民団体などに同プロジェクトへの協力を呼び掛ける意向である。
今回、2014年9月からサービスが実施されるのは、コートジボワール、ガーナ、ナイジェリア、ルワンダ、南アフリカ、ウガンダおよびザンビアの7カ国で、2015年に開始する第2弾ではより多くのパートナーやサービスが加わる計画であり、対象国にもケニア、マラウィ、モザンビークおよびタンザニアが加わる予定である。