2014.07.15
【EU】欧州委員会、EU加盟各国にビッグデータの活用を呼びかけ
欧州委員会は7月2日、加盟各国の政府に対してビッグデータの活用を呼びかけた。欧州委員会でデジタル・アジェンダを担当するクルース副委員長は、「ビッグデータはネガティブな語られ方もするが今こそポジティブな側面に目を向ける時である」と述べ、各国の指導者に対してビッグデータの活用に積極的に携わるよう要請した。欧州委員会は今回の声明に先駆けてビッグデータに関するパブリック・コンサルテーションを実施しており、そこではビッグデータの活用をめぐるいくつかの問題が洗い出された。
*国境を越えた協調の欠如
*インフラや資金提供の欠如
*データの専門家や関連スキルの不足
*法律環境の断片化と複雑性
こうした問題解決を解決しビッグデータ革命を実現するために欧州委員会は以下のような取り組みを実施していくと表明した。
*ビッグデータの活用に向けた官民パートナーシップ
*オープンデータのインキュベーターの創出
*「データ所有権」に関する新たな規則、ならびにモノのインターネット(M2M通信)を通じて収集されたデータの提供責任に関する提案
*データ標準の作成
*高スキルのデータ従事者を育てるために優れたスーパーコンピュータ・センターを設立
*各加盟国のデータ処理機構のネットワーク創出