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ICTワールドニュース

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2015.03.23

  • 米国

【米国】フェイスブック、「Messenger」ユーザ間で送金が可能に

 フェイスブックは、3月17日、米国で同社「Messenger」アプリとデビッドカードをリンクし、ユーザ間で金銭をやり取りすることが可能になったと発表した。同社の膨大な数のユーザを考えると、「Messenger」への電子決済機能付加は、まだ誕生期にある個人間での電子的な金銭のやり取り、いわゆる「ピア・ツー・ピア(P2P)」決済に大きな影響を与えると予想される。

 フェイスブックによれば、不正取引防止の観点から、金銭のやり取り前に、利用者においては暗証番号の入力またはアップルの指紋認証システムの利用が必須となる。 「Messenger」への電子決済機能付加については、当面数か月間は米国内の利用者のみに段階的に導入される見込みであり、金銭のやり取りもフェイスブック上の「友達」同士に限定されるため、直ちにアップルペイ等と競合するものになるわけではないとみられている。

 アナリスト等は、今回の試みがうまく行けば、フェイスブック・ユーザが広告主から直接商品を購入できるような形式を含む様々なタイプの決済サービスにも進出するのではと見ている。フェイスブックの「Messenger」は、1か月のユーザ数が5億人を超える世界最大のメッセージング・プラットフォームの1つで、同社はその人気を足がかりに電子決済分野に乗り出す。アジアでは、WeChat、Alipayなどがインスタントメッセージを使った決済サービスを提供開始。米国ではまだこのようなサービスは珍しい存在だが、最近ではVenmoやスクエア、スナップチャットの個人電子決済も利用者が増えており、フェイスブックにとってはこれらのサービスが当面のライバルとなる。