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ICTワールドニュース

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2015.05.07

  • 米国

【米国】米CATV最大手コムキャスト、第二位のTWC買収を正式断念

 CATV最大手コムキャストは、4月24日、CATV第二位のタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)買収を断念すると発表した。コムキャストのブライアン・ロバーツCEOは、「合併合意は行政の同意が得られない場合、撤回できるようになっていた」として、行政がこの計画に難色を示したことが今回の決断の理由であると示唆した。また、TWCのロバート・マーカスCEOも、行政側の反対でここ数日の間に合併を断念する方向に話が進んだとし、今後の取引において、TWCは資産の買い手にも売り手にもなる可能性があると述べた。

 エリック・ホルダー司法長官、トム・ウィーラーFCC委員長はいずれも、これは米国消費者にとっては最良の結果とする声明を出している。ウィーラー委員長は、この取引は、全米最大のブロードバンド加入者とビデオ加入者を持ち、さらに大規模な番組資産を所有する新会社を生み出す可能性があったと指摘。今回の合併は、オンライン動画事業者が消費者にサービスを提供する能力を含む、競争及びイノベーションへの受容しがたいリスクを提示したとしている。

 他方、司法省は、今回の合併には、コムキャストが消費者に到達するためのブロードバンド接続に依存するオンライン・サービスに対する避けがたい門番となる重大な懸念があったとしている。行政は、この合併でコムキャストが有料TVサービスとブロードバンドの市場シェアをさらに拡大し(それぞれ約30%、57%)、特に動画ネット配信サービス市場の競争を阻害することを懸念していた。