2014.10.14
【米国】フェイスブック、広告プラットフォーム「Atlas」の運用開始
フェイスブックは、9月29日、2013年に米マイクロソフトから買収した広告配信技術「Atlas」の提供を再度開始すると発表した。同社は、自社SNS上でのターゲット広告のため、13億人といわれるユーザから集めた膨大な量のデータを分析することで、世界第2位のデジタル広告プラットフォームに成長。Atlasにより、同社SNS以外のウェブサイトやモバイル・アプリでも、フェイスブックユーザがどのように行動したかが把握できるようになる。
例えば、既にこのサービスの利用契約を結んだペプシの場合、フェイスブックのデータから大学に通う男性ユーザのみを抽出して、彼らが利用しているゲームアプリやアクセスしているウェブサイトで自社製品の広告を配信することが可能となる。また、Atlasを使えば、どの広告が最も効果的であったかも評価できるようになる。フェイスブックはこの新サービスにより、グーグルやヤフーと広告分野でもさらに直接的に競合することになるが、その詳細な行動追跡に対してプライバシー面での懸念も強まっており、一部ユーザの間では、フェイスブックから加入者データを広告に使わないことを約束する新興SNS「Ello」などに乗り換える動きも見られている。