2014.10.22
【韓国】サムスン電子、世界初の高速走行環境での5Gデモンストレーション成功
サムスン電子は10月15日、時速100㎞で走行中の車内で1.2Gbpsの伝送速度を出す5G技術のデモンストレーションを実施。サムスン電子によると、実際の利用環境で高速走行中でのギガビット級通信は世界でも初めて。同時に、静止状態でも世界最高の7.5Gbpsの伝送速度を達成。5Gの定義や候補周波数帯はまだ決まったものではないが、現在利用する周波数帯域よりもはるかに高い帯域を利用することが見込まれている。サムスン電子は5Gの中核技術開発と標準化で主導権を握る方針であり、現在、28GHz帯を利用した実験に取り組んでいる。
サムスン電子はまた、5Gの7つの要素を体現化した「5Gレインボー」を発表。7要素とは、次世代伝送速度、移動速度、周波数効率、セル境界領域伝送速度、同時接続者数、接続遅延時間、費用、である。サムスン電子は、7要素実現のための中核技術開発に集中的に取り組んでいる。
さらに、10月20日、サムスン電子と移動通信最大手SKテレコムは、5G分野における協力で覚書(MoU)締結を発表。キャリアとメーカーによる5Gビジョンの共有を通じた共同研究により、技術開発におけるシナジー創出が期待されている。