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研究員が日々収集・作成する情報の中から、現在日本での関心度が高いと考えられる、米・欧・アジアをはじめとした世界の主要なICT関連ニュースをセレクトして定期的にホームページに掲載していきます。

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2013.11.12

  • 米国

【米国】米移動通信第4位T-モバイルの新規加入者数、第2位のAT&Tを抑え大幅増加

 米国移動通信第4位のT-モバイルは、11月5日、2013年7~9月期決算を発表した。当期の売上高は、業界5位のメトロPCSとの合併効果で、前年同期比37%増の66億8,800万ドル。最終損益は3,600万ドルの赤字となったが、前年同期の77億4,000万ドルから大幅に縮小した。新規加入者数は、「iPhone 5s」や端末費用不要プランの導入などにより、ウォール街の予測を大幅に上回る64万8,000人を記録。これは業界第1位、ベライゾン・ワイヤレスの92万7,000人には及ばないものの、第2位であるAT&Tの36万3,000人を超える数字。ソフトバンク傘下のスプリントは36万人の加入者を失った。 T-モバイルは、第2、第3四半期と続いて予測を上回る加入者成長を遂げたことを受け、2013年通年の加入者成長をこれまでの100万~120万人から、160万~180万人に上方修正した。

 同社は4Gサービスの規模を着実に拡大しており、2014年はそれをさらに上回るアップグレードを計画。米国トップ50都市のうち40都市で、ネットワークの容量を倍増しているが、来年はさらなる倍増を図るという。同社が先頃、容量を倍増した40都市では、AWS-1帯周波数の20MHz分が使われており、これはライバルのベライゾン、AT&Tと同等。しかし、来年にはトップ25都市の内、少なくとも22都市で40MHzをLTEネットワークに用いることを予定している。これは、同社が2年前にはLTEに割り当てられる周波数を全く持っていなかったことを考えると驚異的な追い上げ。同社は、AT&Tによる買収が撤回されたことで4G周波数を獲得。さらに、メトロPCSとの合併やUSセルラーの持つAWS帯買い取りなどにより大都市での周波数を増やしており、現在はサービス開始から8か月足らずで、254地区で2億300万人をカバーできるまでに至っている。