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　グーグルは、1月15日、「グーグルグラス」の個人への販売を止め、担当部署も「グーグルX」から切り離し、独立した部署に変更すると発表した。今後は、スマートホーム機器メーカー、ネストラボのCEOだったトニー・ファデル氏の監督下に入り、グラスの責任者であるアイビー・ロス氏はファデル氏直属となり、同氏から戦略的指示を受ける。この体制変更で、グラスは試作品の大規模な公開テストを行うというこれまでのやり方を改め、今後は、製品開発は非公開で進め、完成品をリリースするという、アップルやネストのアプローチを踏襲することになる。

　グーグルは2013年、「Explorer」プログラムを通じて、製品テストに登録した人を対象にグラスを提供開始。2014年には一般販売も開始したが、プライバシー関連の懸念や技術的な問題、明確な用途の欠如で販売は小規模にとどまっていた。グーグルは、今回の体制変更に伴い、「Explorer」プログラムを廃止し、グラスの個人販売も1月19日を以て中止。以後は企業や開発者のみへの提供となる。グラスの新バージョンは年内に提供される予定だが、早期テスターへの販売は行われず、完成品をいつ発売するかはロス、ファデル両氏が決定を下す。