2015.02.04
【米国】グーグル、スペースXに10億ドル出資
グーグルは1月20日、米金融企業フィデリティとともに、ロケット打上げのコスト削減を目指してイーロン・マスク氏が創設したスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)に10億ドルを出資した。創設当初から折に触れて宇宙進出について言及しているグーグルは近年、気球や無人飛行機を使って空からインターネット・アクセスを提供する計画を進めており、打上げコストが下がれば同様の手法を衛星に応用することも考えられる。
また、グーグルは昨年、高解像度の画像を撮影できる小型衛星を建造するスカイボックス・イメージングを買収。今回の出資をきっかけに自ら衛星を打ち上げる可能性もあり、今後は地上の農作物の状況を分析できる赤外線センサや、森林内の地質を調べるレーザーなどを搭載した衛星の開発に関心を寄せることも考えられる。なお、この出資を通じて、グーグルとフィデリティは、合わせてスペースXの10%を保有することになる。