2015.02.12
【中国】CNNIC、インターネット発展状況を発表。全体の成長は減速するも携帯経由は成長、チャット・ソフト使用率は90.6％に
中国インターネット情報センター（CNNIC）は2月3日、「第35次中国インターネット発展状況統計報告」を発表した。2014年12月現在、中国のインターネット利用者数は2013年末より3,117万人増の6億4,900万に達し、人口普及率は同2.1ポイント増の47.9％に達したが、成長は減速している。このうち携帯電話経由の利用者数は、同5,672万増の5億5,700万となり、全体に占める割合は2013年末の81.0％から85.8％に上昇したほか、農村部のインターネット利用者数は、同188万増の1億7,800万となり、全体に占める割合は27.5％で前年の28.6％より下落した。
インターネット利用者におけるタブレット端末の使用率は34.8％に達し、特に大卒以上の学歴を持つ人と高所得者（月収5,000元（約9万5,600円）以上）の使用率はそれぞれ51.0％と43.0％であった。また、チャット・ソフト使用率は、前年比4.4ポイント増の90.6％に達し、いつでもどこでも利用できるという特徴により、決済・ゲーム・O2O等の付加価値の高い事業につながりやすく、巨大な商業価値があると見込まれている。
加えて、携帯電話アプリの中で、旅行予約アプリの利用者数は、前年比194.6％増と最も成長の速い商用アプリとなったほか、携帯電話経由の買物・決済・ネットバンキングの利用者数は、それぞれ同63.5％増・同73.2％増・同69.2％増と大幅に増えている。