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2015.06.02

  • 米国

【米国】米CATV第4位チャーター、第2位タイム・ワーナーを買収

 米ケーブルテレビ市場第4位のチャーター・コミュニケーションズは、5月26日、同2位のタイム・ワーナー・ケーブル(TWC)を550億ドル(約6兆8,145億円)で買収することを発表した。チャーターは、この一環として、同6位のブライトハウス・ネットワークスも104億ドルで合併。新会社は2,300万人以上の加入者を持ち、コムキャストに次ぐ業界第2位のブロードバンド/CATV事業者となる。3位はコックスコミュニケーションズ。チャーターは、2年前にもTWCの買収を計画したが、この時はコムキャストがTWCと買収で合意。しかし、この買収が行政の反対などで潰えたことで、2年越しにオファーが実を結んだことになる。

 今回の買収では、大株主のリバティ・ブロードバンドが、チャーターが新規発行する株式を50億ドル分購入することで資金援助を行うが、買収交渉では、リバティのトップであるジョン・マローン氏が活躍。TWCのロブ・マーカスCEOにも早期から接触し、連絡を撮っていたという。チャーターは、TWC株1株を直近の終値に14%上乗せした約195ドルで買い取り。負債を含めると買収総額は7,870億ドルになる。新会社は、買収完了後の株式分配にもよるが、TWCが最大で44%、リバティ・ブロードバンドが最大20%、アドバンス/ニューハウスが最大14%を保有。残りをチャーターが持つことになる。

 ウィーラー委員長は、今回の発表を受けて公表された声明において、FCCは本件が公共の利益に合致するかを判断するとし、また、公共の利益に合致するかどうかを判断するに際しては、害悪がないだけでは十分ではないとしている。