2015.06.02
【韓国】ピョンチャン冬季五輪で韓国ICT技術力をアピール
政府横断的に進めるICT融合政策の最高意思決定機関として昨年立ち上げられた情報通信戦略委員会は5月27日に第4回会合を開催し、K-ICTデジタルコンテンツ産業育成計画、K-ICTピョンチャン冬季五輪推進計画、ICT法制度改善策を審議・議決した。今回の会合は、今年3月に未来創造科学部がまとめたICT産業総合育成戦略「K-ICT戦略」を受け、一部の課題の具体的施策を決定する場という位置づけ。デジタルコンテンツ産業育成計画では関係省庁が協力して、コンテンツ制作面等の新技術開発やコンテンツ海外展開戦略を実行する。また、4回目となる今回の法制度改善策では基幹通信事業者の端末製造業兼営解禁などの7課題について法制度を改善することになった。
そして、「K-ICTピョンチャンICT冬季五輪推進計画」では、五輪開催時に最先端のICT技術をアピールすることで、ICT輸出拡大につなげるための戦略を盛り込んだ。①世界初の5G五輪、②便利なIoT五輪、③感動の超高精細解像度（UHD）五輪というビジョンのもとで、早くて便利な感動のK-ICT五輪を目標に掲げた。具体的には、まず、五輪開催周辺地域と仁川空港等に5G試験網を構築し、ホログラムや仮想現実等の実感型メディアを提供する。5G以外にもギガビット級Wi-Fiサービス拠点を構築する。IoT関連では、スマート交通システムやドローン活用の交通、災害管理サービスを提供し、IoTとビッグデータ活用の競技力向上サービスも支援する計画。放送関連では世界初の地上波4K本放送と有料放送では8K試験放送を実施。個人・ソーシャルメディア活性化、コンテンツ海外流通、リアルタイム多面映像（Screen X）試験サービスを実施する。