2015.11.12
【韓国】モバイル最大手SKテレコムがCATV最大手CJハロービジョン買収へ
移動通信最大手SKテレコムが、CATV最大手CJハロービジョンの経営権を買収し、固定通信子会社SKブロードバンドとCJハロービジョンを来年4月に合併する計画が明らかになった。SKテレコムは11月2日の理事会でCJハロービジョン買収を公式宣言。まず、SKテレコムがCJハロービジョンの持分30％をCJOショッピングから5千億ウォンで買収し、来年4月の合併を目指す方針を明らかにした。メディア最大手のCJグループは、成長性が見えないCATV等メディアプラットフォーム事業を整理して、CJ E&M等のコンテンツ事業に専念する方針と見られる。
SKブロードバンドはIPTV加入世帯325万、CJハロービジョンは400万の加入世帯を抱え、両社の合併で有料放送最大手事業者が誕生し、有料放送と固定ブロードバンド市場の勢力図が激変する。SKグループは当初、CATV他社の買収を検討したが、シナジー効果を考慮して方向転換したことも明らかになった。
なお、SKテレコムによるCJハロービジョン買収・合併までには、未来創造科学部による合併審査、公正取引委員会の企業結合審査を通過しなければならないため、判断の行方が注目される。移動通信とCATV市場の最大手同士の取引となるため、現時点では競合事業者が反発している。