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2020.09.07

  • 調査研究レポート
  • 入江 晃史

英国警察による自動顔認証技術の利用の今後
~控訴院判決を受けて~

一般財団法人マルチメディア振興センター(FMMC)
ロンドン事務所 所長 入江 晃史

2020年8月11日、英国控訴院が、サウスウェールズ警察によるライブ自動顔認証技術の利用について判決を下した(R (Bridges) -v- Chief Constable of South Wales Police & Ors事案)。この控訴審は、原告である市民自由活動家のエドワード・ブリッジス(Edward Bridges)氏の上訴を受けた裁判であり、原告側の逆転勝訴という結果となった。同日、サウスウェールズ警察は、この判決について上訴しないというコメントを発表した。本稿では、今回の控訴院判決を概説するとともに、この控訴院判決が、今後の英国警察における自動顔認証技術の利用に与える影響について議論することとしたい。日本と英国とは法制度の枠組みが異なるが、今後日本でも警察機関による自動顔認証技術の利用について政策論議になった際、英国における議論は参考になるだろう。

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