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2019.10.01

  • 自主研究
  • 宇髙 衛
  • 裘 春暉

SNSをテコとする中国ネットサービス事業の拡大

本報告書は、テンセントの事業拡大の要因についてSNSをテコとした部分を中心に分析し、三つの要因を考察した。

要因1として、SNSによる信頼度の高い情報の拡散効果及びSNSで収集した利用者の属性データを活かし、自社サービスやコンテンツ・アプリの拡充をもたらし、ユーザーの増加及び繋ぎ止めにつなげた。

特にSNSアプリ上で動作するミニプログラムは、利用者の利便性を高めたと同時に、AndroidやiOSと対抗する独自の競争力をテンセントに与え、事業拡大にも有利に働いた。

要因2として、社内の競争体制によるサービス開発の強化を行い、SDK(ソフトウェア開発キット)の具備等社外開発者によるサービス開発を容易にする支援体制を早期に確立したことによってサービス提供分野を拡大してきた。

要因3として、ゲームを中心としたオンライン・サービス収益の増加がコンテンツの拡充に寄与した。

また、SNSをテコとしたビジネスモデルの東南アジア展開について、中国企業に対する警戒感が強いため、テンセント自身の展開として、これまでのように現地企業との提携や投資を通じた現地ブランドでの展開が中心となる。ちなみに、東南アジア各国の現地企業にとっては、既にSNSで欧米系が支配的であるため、自らのSNSをテコとしたビジネスモデルの構築は難しく、他の戦略での事業拡大が行われるであろう。