英国の郵便市場は完全に自由化されており、ロイヤルメールが郵便ユニバーサルサービスを提供しているものの、同社以外の民間事業者も市場に参入できる状況にある。郵便市場における事業者間の競争は、消費者に価格やサービス面でメリットをもたらす反面、競争によりローヤルメールの収益が著しく損なわれることになれば、同社の経営基盤が揺らぎ、ユニバーサルサービス提供が脅かされる危険もある。
ユニバーサルサービスの維持を任務とする郵便規制機関Ofcomは、郵便市場の競争状況を監視しており、2012年11月に発表した「郵便市場の年次モニタリング結果 」において、具体的な数値データに基づき郵便市場の分析を行っている。