本年6月3日付けの報道発表「合同訓練時に生じた、情報発信の遅延について」の続報です。
■合同訓練時における本番情報の遅延の概要
6月3日の10時10分に熊本県八代市が発令した避難準備情報は、11時3分に、熊本県のシステムを通じてLアラートへ発信されました。
その後、Lアラートからの当該情報の配信は、一部の受信者に向けては約2分間で到達に成功したものの、到達までに約1時間を要する場合もありました。結局のところLアラートからの情報配信が再開されたのは12時6分になり、NHK様への配信完了が確認できたのは12時19分でした。
なお、13時30分に八代市が避難準備を解除しています。
■Lアラートからの情報配信に遅延が生じた原因
6月3日の11時5分頃、Lアラートサーバーへの大量な情報発信が集中した状態で、Lアラートの管理ソフトウェアに障害が発生し、一時的に配信が停止したことが、今回の障害の主原因です。暫定処置により、障害から復旧した際に、それまでに滞留していた大量な情報が一斉に配信されることでサーバー負荷が増大し、回復までに時間を要したものです。
サーバー等機器の能力不足ではありませんでした。
■今後の対応策
前述のとおり、今般のLアラートからの情報配信の遅延は、Lアラートの管理ソフトウェアの不具合が主原因であり、これについては、既に対処しています。
また、今回の合同訓練により確認できた課題を教訓に、システムの強化、運用面の見直し等の各種対応策を実施して参ります。
■その他
6月30日、Lアラート(公共情報コモンズ)合同訓練の中間報告を会議資料の一部として公表しています。
なお、合同訓練の最終報告については、8月上旬に公表予定です。
→「第15回公共情報コモンズ運営諮問委員会資料公開について」(2015.6.30)をご覧ください。