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2020.10

欧州地域のブロードバンド普及状況-「欧州におけるブロードバンドカバレッジ」報告書から
 欧州委員会は、ブロードバンドの普及状況のモニターを実施しており、2020年10月に、「欧州におけるブロードバンドカバレッジ」報告書(Broadband Coverage in Europe)を発表し、欧州地域の2019年6月現在の普及状況を報告した1

報告書では、DSL、VDSL、VDSL2/ベクタリング、ケーブルモデムDOCSIS 3.0、ケーブルモデムDOCSIS 3.1、FTTP、FWA、LTE、衛星通信の九つのブロードバンド・サービスのカバレッジを調査している。LTEと衛星通信を除く固定ブロードバンド・サービスについては、EU域内の全世帯(約2億1,600万世帯)の97.1%が利用しており、前年6月よりも約100万世帯にブロードバンド・サービスが拡大したことが報告されている。また、VDSL、VDSL2/ベクタリング、DOCSIS 3.0、DOCSIS 3.1、FTTPを「次世代アクセス」(next generation access:NGA)に分類し、更にDOCSIS 3.1、FTTPを超大容量ネットワーク(very high capacity networks:VHCN)に分類し、高速ブロードバンドのカバレッジを報告している。報告書では、NGAは全世帯の85.8%が、VHCNは44.0%の世帯が利用しでいることが報告されおり、高速ブロードバンドの普及が欧州域内で進んでいることが明らかにされている。

なお、EUのデジタルアジェンダでは、2020年までにすべて世帯が30Mbpsのアクセスが可能になり、全世帯の50%が100Mbps超のサービスに契約することが、域内ブロードバンドの目標とされている。また、2016年に発表された「欧州ギガビット社会のコネクティビティ」 (Connectivity for a European Gigabit Society)計画では、2025年までに欧州の全世帯で100Mbpにアクセスできるようにするとの目標を掲げており2、今後もブロードバンドの普及が進むことが期待されている。
 

(注)固定ブロードバンド:DSL、VDSL、VDSL2/ベクタリング、ケーブルモデムDOCSIS 3.0、ケーブルモデムDOCSIS 3.1、FTTP、FWA
NGA:VDSL、VDSL2/ベクタリング、DOCSIS 3.0、DOCSIS 3.1、FTTP
VHCN:DOCSIS 3.1、FTTP
出所:Broadband Coverage in Europe 20193


出所:Broadband Coverage in Europe 2019