OECDブロードバンド統計によれば、固定ブロードバンド普及率の上位はオランダ(38.5%)、スイス(38.3%)、デンマーク(37.3%)
といった所得水準(1人当たりGDP)が高く、国土面積の比較的狭い国々が占めている。
下図に示した主要国では、米国ではケーブルモデムが、日本及び韓国ではFTTxが主流となっているが、大部分の先進諸国で主要な接続方式はDSLである。
なお、普及率の上位国では接続種別間の競争が見られ、設備競争が普及率に好影響をもたらす結果となっている。
なお、英国、ドイツ及びフランスの西欧主要国ではDSLの市場シェアがかなり大きく、設備競争に乏しい状況であるが、
これらの国々では全国レベルでのブロードバンド計画により、FTTxの普及を急いでいる過渡期にある。
主要国の接続方法別ブロードバンド普及率(2011年)
(注)中国については、人口をWorld Bank"World Development Indicators"より2010年度統計を使用。また、「その他」にはケーブル、FTTHが含まれる。
出所:OECD Broadband statistics及び中国工業・情報化部データ(共に2011年6月時点)より作成。