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2012.01

主要国(米英中韓独仏日)無線ブロードバンド普及状況―移動体通信ネットワークを通じてのネット利用が急成長―

OECDブロードバンド統計によれば、OECD諸国での無線ブロードバンド加入は、移動体通信ネットワークの高速化に伴い急激に上昇しており、 2011年前半に前年比26%の成長を見せている。 下図に示した主要国以外では、北欧諸国での伸びが顕著で、スウェーデンが世界2位(93.6%)、フィンランドが4位(79.1%)、ノルウェー、デンマークが5位、6位を占めている。

主要国では、従来から3Gの普及率が高い韓国及び日本の値が際立って高い。 欧州諸国は2000年前後に3Gサービスが始まったものの、その後の加入の伸びが遅く、モバイル・ブロードバンドの利用は低迷していると言われてきた。 しかしながら、2010年前後からのスマートフォンの利用の増加に伴い加入者は年に2桁の伸びを見せており、ドイツ以外では固定ブロードバンドの普及率を上回っている。

なお、無線ブロードバンドには、移動体通信ネットワーク(モバイルWiMAX含む)以外にも、衛星やFWAを通した接続サービスが含まれる。 これらは主に有線でのネットワーク敷設が困難なルーラル地域への代替サービスとして提供されているが、3Gネットワークの拡張と高速化が進むにつれ、加入者数は減少しつつある。

主要国の無線ブロードバンド普及率(2011年)
主要国の無線ブロードバンド普及率(2011年)
(注)中国については、インターネット接続全体(速度不明)の値。
出所:OECD Broadband statistics及びChina Internat Network Information Centerデータ(共に2011年6月時点)より作成。