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2012.02

世界のICTサービス普及率地域別比較―「発展途上地域」の通信サービスの中心はモバイルに―

固定通信の停滞と移動体通信の伸長は世界的な傾向である。 欧州では2006年の時点で移動電話普及率は100%に達し、その後も伸び続けている。 その他の地域では、この5年間の移動電話普及率が40%以上という極めて高い成長を示している。 これはいわゆる「発展途上地域」でも有線に比べてコストの低い基地局の建設が進み、安価な移動端末が入手できる環境が整ってきたことを示している。

ブロードバンドについては、固定・移動ともに欧州が最も高い値を示している。 この地域では、固定電話の加入が減少気味であるにもかかわらず、ADSLやケーブルへの加入がなお伸びているが、 他の地域では固定通信はブロードバンド、電話がともに停滞気味といえる。

一方で2007年前後からサービスが開始されたモバイル・ブロードバンドが、固定サービスの普及が低い地域でも伸長の兆しを見せている。 特にアラブ諸国やアフリカ等、通信サービスの利用は移動電話が初めてという人々の多い地域では、ブロードバンド利用も初めから移動網を介してとなっている。

世界のITCサービス普及率比較(2006年)
世界のICTサービス普及率比較(2011年推計)
出所:ITU World Telecommunication/ ICT Indicators databaseより作成。