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2012.07

世界のFacebook利用者-新興国では今後のモバイル・ブロードバンドの伸長に期待-

2004年にサービスを開始したソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)「Facebook」は、2012年3月現在、利用者数が全世界で約9億に達し、若年層を中心に、インターネットユーザにとっては最も身近なコミュニケーション手段となっている。2010年ごろからは、政党の広報や選挙キャンペーンに用いられる等、政治活動での利用も注目を集めている。

世界のFacebook利用状況(2011年末)
世界のFacebook利用状況(2011年末)
出所:各種資料より作成

世界各地域のFacebook利用率を、人口100人あたりインターネット利用者の割合との関係から見てみると、利用の割合が高い地域の特徴は以下の3点である。

  • インターネット接続環境が良好である。
  • 公用語が英語である。
  • インターネット利用に政治的な圧力がない。

特にFacebookの本拠地が置かれている北米では、利用者の割合が50%に達している。ただし、以下の図に見るように、北米では利用者の増加はすでに止まっており、この1年間では欧州や中南米での伸びが目立つ。

利用率の低い地域でも、例えばアフリカでの潜在的需要は高く、2010年末からの北アフリカでの政治改革運動の主要連絡手段として用いられたことはよく知られている。

Facebook利用者割合の推移(2011.3~2012.3)
Facebook利用者割合の推移(2011.3~2012.3)
出所:各種資料より作成

現在、Facebookは70か国語でアクセス可能であり、利用者のうち半数以上はモバイル端末からの利用を行っている。アフリカや極東を除くアジア等の地域では、今後のインターネット接続端末の中心は、普及の著しい携帯電話になると見られており、Facebookの利用の拡大もモバイル・ブロードバンド利用環境の整備に負っているといえそうである。