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2013.04

世界のLTEサービス普及事情 -米韓日が先行-

2013年3月現在、3.9世代移動通信システムLTE(Long Term Evolution)は、世界67か国で導入され、156社がサービスを実施している。2011年半ばにはこの数値は16か国、24社であったが、2012年には導入国が大幅に増え、世界全体の加入者数は6,833万に達した。2013年末には87か国、247社がLTEサービスを開始すると予測されている。

地域別に見ると、LTE加入者の55%が北米、40%がアジア・太平洋に集中している。その大半が米国、日本、韓国のユーザである。サービス開始時期は日本と米国では2010年末、韓国では2011年7月であったが、2012年までに大手事業者のサービス開始が相次ぎ、また各事業者の堅調なネットワーク投資により、サービス地域の順調な拡大を見ている。

世界のLTE加入者シェア(事業者別、2012年末)
世界のLTE加入者シェア(事業者別、2012年末)
出所:各種資料より作成

欧州では2012年末までにEU加盟国の大半で対応周波数の割当が終了し、主要事業者のサービスも開始されたものの、経済危機の影響もあってネットワークの拡張は遅く、サービス地域は大都市周辺が中心であり、地域全体でも世界に占める加入者の割合は4%強である。アフリカや中南米でもサービスは導入されつつあるものの、提供地域は非常に狭く、ビジネスユースが中心である。