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2013.10

世界のICTサービス利用状況 -移動体サービスを中心に接続状況は改善しているもののディバイドはまだ大きい-

2000年ごろから、世界の通信利用動向について、固定電話の低迷、移動電話の急速な普及、インターネットの継続的な伸びが指摘されてきた。最近数年間の加入者統計においても、この状況は変化していないことが確認できる。

ICTサービス加入の推移
ICTサービス加入の推移
出所:ITU統計

近年の世界市場の大きな特徴は、固定電話回線の加入者の減少とともに、固定ブロードバンドの伸びが鈍化しており、それに代わってモバイル・ブロードバンド利用が増加していることである。モバイル・ブロードバンドの加入件数は2009年には固定を超え、2011年には10億を超えた。

なお、2013年10月8日のITUの発表では、現在世界のほぼすべての地域で移動電話サービスの利用が可能であり、モバイル・ブロードバンドは接続環境・料金とも固定ブロードバンドより入手が容易であるという。ただし、地域間ディバイドはなお大きく、先進地域と発展途上地域の間で普及率には大きな差が生じている。

ITUはこれに対し、特にブロードバンドについて、通信料の価格低下を推進、発展途上地域でも、2015年までに40%の世帯が固定・移動のいずれかでサービス加入を可能にすることを目指している。

地域別ICTサービス普及率(2012年)
地域別ICTサービス普及率(2012年)
出所:ITU統計