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2013.11

世界のICT発展度ランキング -日本の順位は2011年から4位下がる-

国際電気通信連合(ITU)は2013年10月、「Measuring Information Society 2013」を発行、2012年末現在の世界のICTサービスの現状を報告した。世界的な傾向としては、モバイルも含めネット接続人口が継続的に増加、特に若年層で、「デジタル・ネイティブ」が30%を占めるようになったことが挙げられている。

この報告書では、年ごとに世界の約160国につき、ICT発展度の評価を実施、ランキング表を公開している。評価インデックスにはサービス普及、アクセス環境及び利用者のスキルがあり、10を満点とした総合インデックスがつけられる。2012年の平均値は4.35で、この値に最も近い評価を受けたのは中東のヨルダンであった。

この数年、上位、中位、下位グループの構成国はほぼ変化せず、1位は3年連続で韓国が占めている。上位グループに属するのは欧米と日本を含む極東の数か国であり、日本の順位は2012年には前年の8位からやや下がって12位となっている。3つのサブインデックスごとに日本の順位を見ると、サービス普及は6位、アクセス環境は16位、利用者のスキルは34位であった。

ランキング順位で上昇が目立ったのは中東のUAE(12位上昇で33位)とレバノン(9位上昇で52位)で、競争市場政策が進み事業者がインフラ構築に積極的であったことが評価された。先進諸国の中では、オーストラリアがスマートフォン普及とワイヤレス・ブロードバンド加入の増大により4位上昇したのが目立った。

ICT発展度ランキング(抜粋)
ICT発展度ランキング(抜粋)
出所:ITU「Measuring Information Society 2013」より作成