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2014.02

主要国(米英中韓独仏日)のモバイル・ブロードバンドとスマートフォン普及状況-米韓日がモバイル・ブロードバンドで突出しているが、スマートフォン普及にはばらつき-

2013年には、前年に引き続き世界の移動体通信市場でモバイル・ブロードバンド加入が増加している。2013年半ばの予測では、年間の加入者増加率は30%、年末にはモバイル・ブロードバンド加入者が固定ブロードバンド加入者の3倍に達するとされていた(注1)。

モバイル・ブロードバンドの伸長に伴う各種データサービスの需要増大とともに、スマートフォンの普及も急速に進み、2013年の世界全体での出荷台数は10億を超えたと報道されている。特に新興国での普及が著しく、すでに普及率が70%を超えた国もある。

下図は主要国(米英中韓独仏日)の2013年半ばのモバイル・ブロードバンドとスマートフォンの普及状況である。

主要7か国のモバイル・ブロードバンド及びスマートフォン普及率
主要7か国のモバイル・ブロードバンド及びスマートフォン普及率
※中国のブロードバンドについては、2012年末の規制機関の発表を使用
出所:OECD統計、Google「Our Mobile Planet」

これらの国々のうち、モバイル・ブロードバンド利用が100%前後の米韓日は、LTEネットワークの整備が世界でも際立って進んでおり、世界のLTE加入の8割をこの3か国の加入者が占めている(注2)。一方でスマートフォン利用にはばらつきがあり、特に日本では、フィーチャーフォンによるネット接続が早期に一般化したため、スマートフォンへの乗り換えが遅い傾向にある。

他の国については、おおむねモバイル・ブロードバンドとスマートフォンの普及は平行していると言えそうである。独仏については、モバイル・インターネット・サービスに比較的関心が薄く、3Gもサービス開始後10年を経てまだ普及が50%に満たないとされていたが、LTEサービスの開始とともに対応プランにおけるモバイルデータ利用量が増大したことで、今後LTEネットワークの拡張とともに、インターネット利用の中心が徐々にモバイルに移っていく可能性は考えられる。

(注1)ITU「State of Broadband Report 2013」より。
(注2)GSMA Press Release, 26 Nov.2013より。