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2014.03

世界のインターネット利用者-先進地域と発展途上地域で利用媒体に差-

国際電気通信連合(ITU)によれば、2013年に世界のインターネット利用者数(インターネット利用契約プランの加入者に限らず、インターネットサービスを利用している人々)は最近5年間に約10億増加し、27億4,900万、人口の38.8%に達した。

ITU資料による先進/途上地域(注)のそれぞれのデータを見ると、どちらも固定/モバイルブロードバンド加入者数とインターネット利用者数が継続的に伸びているものの、増加の傾向には差が見られる。

インターネット利用者数の推移(単位:百万人)
先進地域
発展途上地域
出所:ITU統計

ブロードバンド加入者については、双方の地域で固定が微増を続ける一方、モバイルが2010年から顕著な右肩上がりで、年に数億の増加を見せている。一方でインターネット利用者数については、先進地域は固定ブロードバンドと平行線に近い形で伸びている。また、モバイルブロードバンド加入者数とインターネット利用者数が2013年にほぼ重なっている。これは、消費者が家庭や勤務先のPC等をメインの利用先として確保したうえで、個人で移動端末でのインターネット接続プランに加入、固定/移動双方のサービスを利用している例が多いことを示していると思われる。

発展途上地域ではインターネット利用者数が固定ブロードバンドよりはるかに高率で伸びており、モバイルブロードバンドの伸長との関連性が高いと推測できる。この地域の中には、固定インフラが整備されておらず、日常利用できる通信機器が携帯端末のみという国も多い。また、通信料金が世帯収入に比して高額であることから、携帯端末上でのモバイルブロードバンド接続のみでインターネットを利用している人々が増えていると考えられる。

(注) ITUの分類では、先進地域(developed)に属する国は以下のとおりである。

アジア・太平洋地域 : オーストラリア、日本、ニュージーランド
北中南米 : 米国、カナダ、バミューダ諸島
CIS諸国 : ロシア、ウクライナ、ベラルーシ
欧州 : EU加盟国、アルバニア、アイスランド、アンドラ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、
   モンテネグロ、スイス、モナコ、サンマリノ、ノルウェー、リヒテンシュタイン