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2015.01

LTEサービスの利用周波数帯-既存インフラが再利用でき、対応端末の多い1800MHz帯がトップ-

世界の携帯事業者が構成する事業者団体GSA(Global Mobile Suppliers Association)によれば、2014年末現在、商用サービスを運用しているLTEネットワーク数は世界の124か国で360に達している。これは2013年末の264から約36%増、2012年末の146からは246%の増加である。(注1)

LTEサービスに用いられる周波数帯は複数存在するが、最も利用頻度が高いのは1800MHz帯、次いで2.6GHz帯、800MHz帯、AWS(1700/2100MHz帯)となっている。

LTEサービスでの利用周波数帯域
LTEサービスでの利用周波数帯域
出所:各種資料より作成

1800MHz帯の利用が最も多い理由としては、多くの国でこの帯域が元来2Gサービスに割り当てられており、既存インフラの再利用が可能なことや、対応端末数が多いことが挙げられる。一方で800MHz帯については、アナログテレビ放送の利用帯域であるためカバー地域が広く、ルーラル地域へのサービスに向いているとされるが、途上国等では地上デジタルへの移行がまだ進んでいないために割当の目途が立たない国も多く、2000年代に期待されたほど利用は進んでいない。

なお、GSAによれば、2014年にはLTEの発展形であるLTE Advancedの展開がメジャートレンドとなり、31か国の49事業者が商用サービスを開始した。LTE事業者のうち3分の1は数年後の移行を想定してトライアルや研究開発活動を始めたという。

(注1)http://www.gsacom.com/news/gsa_418.php