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2015.07

世界の主要通信機器メーカーの売上高 -2014年は華為が急成長-

2014年から2015年にかけては、中国でのLTEサービスの進展等、特にアジア地域で通信ネットワークの拡張・高速化が進められた。一方欧米を中心とする先進地域では、クラウドやビッグデータ等の高度サービスに対応するIPソリューションの需要は増大しているものの、通信ネットワーク市場全体の規模は前年と大きな変化が見られなかった。

2014年の通信機器市場の最大のトピックは、上記の傾向を反映した中国の華為技術の売上高の大幅な増加で、売上高総額は前年比20.6%増を記録した。他の地域のメーカーについては、2014年の売上高はほぼ横ばいである。米シスコは前年に引き続いて第1位の地位にとどまったものの、売上高は前年比3%減で、数年内に華為に追い越されると予測されている。

表 2014年の世界の主要通信機器メーカー売上高
2014年の世界の主要通信機器メーカー売上高
*米会計年度により2013年7月~2014年6月の値
出所:各社報道発表

スウェーデンのエリクソン(2014年の売上高は前年比0.2%増)、仏アルカテル・ルーセント(同3%減)、フィンランドのノキア(同増減0%)については、欧州市場が沈滞気味であるところから、中東・アフリカを中心とする新興市場進出に期待をかけているものの、現地の経済情勢もあって、売上高の大幅な増加はまだ望めない状況にある。