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2015.09

世界のソーシャルメディア利用者 -日本の利用割合は世界平均を下回る-

ネット上のユーザ間コミュニケーションサービスであるソーシャルメディアは、2010年代に入って急速に利用者が広がり、2015年1月には世界の利用者の合計が20億を超え、アカウント数は人口の29%となった。近年のモバイル・インターネットの普及も利用の増加に貢献し、モバイル接続のアカウント数はアカウント全体の4分の3以上の16億5,000に達している(注1)。

各国別の利用割合では、アジア地域と米州の高さが目立つ。この率は(モバイルを含む)インターネット利用人口の多さとは大きな関連がなく、世界の中でインターネット利用者割合が高い欧州は英国を除いて下表では中位である。また、光ファイバやLTEの普及度が高く、固定・移動ともネットワークインフラが最も発達している韓国や日本の利用者割合は下位のほうに属する。特に日本については、モバイル・インターネット普及率が100%を超えているにも関わらず、ソーシャルメディアの利用割合は世界平均を下回る。理由としては、Facebook等が職場やサークルの連絡ツールとして用いられることが少なく、個人の趣味的な利用が主であることや、人々が個人情報の流出に敏感であること等が考えられる。

表 世界各国のソーシャルメディア利用者の人口に占める割合
世界各国のソーシャルメディア利用者の人口に占める割合
出所:We Are Social

ソーシャルメディアの代表的なサービス・プラットフォームには、Facebook等のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)やLINE等のメッセンジャー・サービスがある。SNSでは、世界の利用者が最も多いプラットフォームはFacebookで、2015年1月の利用者数合計は約13億7,000万に達している。メッセンジャー・サービスでは中国のテンセントが提供するQQが急速に利用者を増加させており、2015年に入って利用者数が8億を超えた。日本や韓国の若年層に人気が高いLINEはまだ世界での普及が進んでおらず、2015年1月の利用者数はメッセンジャー・サービス中7位の1億7,800万である。

(注1)英国のソーシャルメディア普及推進団体「We Are Social」による。