通信機器ベンダーのエリクソンが2016年6月に公表した報告書では、IoT端末は今後増加を続け、2018年には携帯電話を上回ると予測されている。
2015年から2021年までIoT端末は年間23%増加し、2021年には通信に接続された280億台の端末のうち160億台をIoT端末が占める見込みである。特にセルラーIoT端末の増加が著しいと予測される。
通信接続端末の台数
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2015年 |
2021年 |
年平均成長率 |
セルラーIoT |
4億台 |
15億台 |
27% |
ノンセルラーIoT |
42億台 |
142億台 |
22% |
パソコン・ラップトップ・タブレット |
17億台 |
18億台 |
1% |
携帯電話 |
71億台 |
86億台 |
3% |
固定電話 |
13億台 |
14億台 |
0% |
合計 |
150億台 |
280億台 |
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出所:Ericsson Mobility Report
IoT端末の増加で注目すべき市場として報告書では西欧が挙げられており、同地域では2021年までにIoT端末が400%増加すると見込まれている。西欧におけるIoT端末の増加要因について、EUのスマート化戦略、ならびに、EUのe-call指令の施行によるコネクテッドカー需要の増加といった規制に関わる要件が影響すると指摘されている。