2016年7月22日、国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU)は、世界のICT普及状況に関する報告書「ICT Facts & Figures」の2016年版を公表した。報告書によると、全世界の2016年のインターネット利用者数は推計35億人に達し、そのうち、約7割の25億人は開発途上国の住民が占めている。
しかし、インターネットの普及率でみると、先進国では81%に達している一方で、開発途上国は40%に留まっており、地域間のデジタル・ディバイドは依然として解消されていない。
ITU事務総長のHoulin Zhao氏は、ICT、特にブロードバンドへのアクセスは、持続可能な発展のための2030アジェンダの主要な推進力になるポテンシャルがあると説明した上で、グローバルな相互接続性は急速に拡大しており、デジタル・ディバイド解消のためにより多くの取組みが必要であるとコメントしている。