移動体通信の業界団体であるGSMA(GSMアソシエーション)の調査によって、世界の移動電話利用者の約半数は、所有端末の使用がいまだ通話やSMS送信に限られていることが明らかになった。
GSMAは移動電話の利用者を関与度の高い順に「愛好家(Aficionados)」、「実用者(Pragmatists)」、「ネットワーカー(Networkers)」、「通話者(Talkers)」の4種に分類し、「世界モバイル関与指数(Global Mobile Engagement Index:GMEI)」と呼ばれる指数へと換算した。結果、通話やSMS送信にとどまる利用者層の「通話者」が、2016年には全体の47%を占めていた。
ただし、2030年までには「通話者」の比率は29%に縮小し、開発途上国の利用者の移動電話を通じた関与の幅も拡大するとGSMAは予測している。
なお、国別では韓国とカタールが最高の評価を得る結果となった。
GMEIランキング
順位 |
国名 |
スコア |
1 |
韓国 |
5.0 |
2 |
カタール |
5.0 |
3 |
米国 |
4.7 |
4 |
サウジアラビア |
4.6 |
5 |
デンマーク |
4.5 |
6 |
フィンランド |
4.5 |
7 |
オーストラリア |
4.5 |
8 |
スペイン |
4.4 |
9 |
スウェーデン |
4.4 |
10 |
ルーマニア |
4.3 |
出所:GSMA「Global Mobile Engagement Index」