移動体通信事業者や関連企業の業界団体であるGSMAは、2017年6月に公表したトラックレポート「GSMAインテリジェンス」において、世界の携帯電話加入者数が人口の約3分の2にあたる50億に到達したと発表した。
地域別ではアジア・太平洋地域の加入者数が全体の半数以上(約55%)を占めていた。また、普及率では欧州が最も高く86%に達した。他方、サブサハラ・アフリカの普及率は44%で地域別では最も低かった。
世界における携帯電話加入の状況
地域 |
加入者数 |
世界全体の加入者数に占める割合 |
普及率 |
アジア・太平洋 |
27億6,500万 |
55% |
68% |
中国 |
10億8,100万 |
21% |
78% |
インド |
7億3,000万 |
14% |
54% |
欧州 |
4億6,500万 |
9% |
86% |
中南米 |
4億5,900万 |
9% |
71% |
サブサハラ・アフリカ |
4億3,600万 |
9% |
44% |
中東・北アフリカ |
3億9,100万 |
8% |
63% |
北米 |
2億9,200万 |
6% |
80% |
CIS |
2億2,700万 |
5% |
79% |
出所:GSMA「GSMAインテリジェンス」
今後の見通しとしては、2020年までに携帯電話加入数は世界人口の約4分の3に達するとGSMAは予測している。地域別ではインドの加入数の増加が著しく、2020年までの新規加入者の約3割をインドが占める見込みである。