2017年7月31日、国連専門機関のITU(国際電気通信連合)は、年次報告書「ICT Facts & Figures 2017」を公表した。報告書によれば、全世界のモバイル・ブロードバンド加入数は、過去5年間に平均で20%以上の成長を示し、2017年末までには43億に達する見込みである。中でも、後発開発途上国(LDCs)の成長率が顕著である。ただし、後発開発途上国における100人あたりの加入率は23%と低水準にとどまっている。
世界のモバイル・ブロードバンドの加入率(住民100人あたり)
出所:ITU「ICT Facts & Figures 2017」(*2017年の値は推定)
その他、世界のモバイル・ブロードバンドをめぐる動向として、2013年から2016年の間で1人あたりの国民総所得に占めるモバイル・ブロードバンド料金の割合が半減している。また、多くの途上国において固定ブロードバンドよりもモバイル・ブロードバンドの方が料金的に手頃で利用できる傾向にある。