経済協力開発機構(OECD)が公表した2016年12月現在のブロードバンド統計によると、加盟国全体における高速ブロードバンド普及率は99%に達しており、前年度の91%から増大している。
モバイル・ブロードバンド加入数は、スマートフォンとタブレットの利用によって引き続き増加しており、新規加入数は1億1,300万、加入数の合計は加盟国全体の人口12億8,400万人に対して、12億7,500万に達している。
国別にみると、日本が普及率において3期連続で首位となり、以下、フィンランド、オーストラリア、米国、デンマーク、スウェーデン、エストニア、韓国、アイスランド、ニュージーランド、アイルランドが100%以上の普及率に達している。また、過去6か月で普及率の増加が顕著な国として、ポーランド、スロベニア、チリ、ポルトガル、トルコ、メキシコが挙げられている。
OECD加盟国のモバイル・ブロードバンド普及率(人口100人あたり、2016年12月現在)
出所:OECDブロードバンド統計
固定ブロードバンドの加入数については、2016年12月現在、3億8,700万に達し、加盟国全体の平均普及率は前年度の29.2%から30.1%に増加した。
国別にみると、スイスが50.1%と普及率において首位であり、以下、デンマーク(42.4%)、オランダ(41.9%)、フランス(41.4%)、ノルウェー(40.5%)が続いている。
接続技術別では、DSLが43%で最大のシェアを占めているが、光ファイバへの置換が進んでおり、シェアは2015年と比較して15%増となる21.2%となった(ケーブルのシェアは32.7%)。
M2Mのデータ通信は、スウェーデン、ニュージーランド、ノルウェー、オランダ、フィンランドがM2M SIMカードの使用数で上位を占めている。スウェーデンは人口100人当たりで88枚のM2M SIMカードが使用されている。M2M・エンベデッド端末の加入数は、データが入手可能な国に限りではあるが、加盟国全体で前年比14%増となっている。