2026.09
- ドイツ
- セキュリティ、プライバシー
- 国別・地域別トピック
情報機関法改正法案が閣議決定

連邦内閣は8月21日、サイバー防衛やAI対応のために、連邦情報局(BND)及び連邦憲法保護局(BFV)の権限を強化する改正法案が閣議決定した。
連邦政府は、スパイ活動、破壊工作、ハイブリッド攻撃など、国内外からの脅威に直面していることから、BNDとBFVに効果的な権限を付与することとした。
情報機関の調査権限はサイバースペースでの脅威に適用できるよう強化される。データ評価においては、脅威の偵察に必要な洞察をより効率的に得るために、AIアプリケーションが活用される。
戦略的調査の一環として、BNDは通信内容を最大6か月、交通データを最大12か月間保存することが認められる。例えば、通信内容にはIPアドレスや接続時間等が含まれる。これによりドイツは欧米の情報機関等と対等な条件でデータ収集ができる。
また、情報機関に積極的な保護措置を講じる権限も与えている。例えば、情報機関が、警察等の他機関により効果的に回避できない危険を認識すれば、将来的に限られた範囲内で介入できるようになる。例えば、サイバー攻撃が差し迫っている場合、外国にあるサーバのシャットダウンを行うことができるようになる。
一方で、情報機関に対するガバナンス機能の強化も図られ、情報機関による個別措置の事前審査や事後審査等について独立統制評議会が設置され審査が一元化される。