英国の通信庁(Ofcom)は2026年7月16日、「Enabling Drone Innovation and Security(ドローンのイノベーションと安全保障の促進)」に関する公開諮問を開始した(注1)。これは、急速に拡大するドローン市場に対応し、新たなサービスの実用化を支援するとともに、安全保障上の課題にも対応することを目的としている。
Ofcomは、インフラ点検、物流、緊急対応、公共安全などの分野でドローン活用が進む中、既存の周波数だけでは将来的な需要を十分に満たせなくなる可能性があると指摘している。特に、操縦者の目視外で飛行するBVLOS(Beyond Visual Line of Sight)運用では、主に携帯電話網を利用しているものの、通信圏外への対応として追加の周波数利用が求められている。
このためOfcomは、ドローン向けに新たな周波数利用を期間限定で認めることを、以下のとおり提案している。
1.450MHz帯をドローン制御リンクに利用
453~462.5 MHzの周波数帯(業務用無線と共用)を、3年間の有期免許により、ドローンの制御リンクに使用。主に僻地や農村地域で利用可能。
2.5GHz帯の一部をドローン制御リンクに利用
2032年まで、5030~5091 MHz帯の一部(Ofcomは5040~5060 MHzを推奨)をドローン制御リンクに利用することを認め、英国全土で良好な利用環境を確保。
3.新たなドローンレーダー免許の創設
24 GHz帯(24.05~24.25 GHz)および16 GHz帯(15.4~16.6 GHz)でのドローン探知レーダーの使用を認可するため、新たなドローンレーダー免許を創設。16 GHz帯の認可については、防衛省との個別調整が必要。
なお、今回の公開諮問では、将来のドローン運用に必要となる周波数ニーズについても広く意見を募集している。意見募集は2026年9月30日まで実施される。
(注1)
https://www.ofcom.org.uk/spectrum/innovative-use-of-spectrum/enabling-drone-innovation-and-security