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2026.06

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教皇レオ14世がAI回勅を公表、アンスロピック共同創業者も登壇
ローマ教皇レオ14世は5月25日、就任後初となる回勅「マニフィカ・フマニタス」を公布し、AI時代における人間の尊厳の在り方について教会の考え方を示した。回勅は、教皇が全世界のカトリック教会に向けて発する最高位の公文書であり、信仰や道徳、社会問題に関する指針を示すものである。

教皇は、AIそのものを否定するのではなく、「警戒を要する貴重な道具」と位置付けた。AIは利用目的や管理主体によっては人々の自由や民主主義を脅かす可能性があるとして、「慎重かつ注意深いアプローチ」の必要性を強調した。また、抽象的な倫理論だけでは不十分であり、実効性のある法制度や独立した監督機関、十分な知識を備えた利用者、そして責任ある政治システムが不可欠だと訴えた。

回勅の発表には、アンスロピック共同創業者のクリス・オラー氏が民間有識者として異例の同席を果たし、演説を行った。同氏は、AI開発に携わる研究者の多くが社会にとって望ましい成果を目指している一方で、経済的・地政学的な競争や個人的な野心など様々な制約の下で活動していると指摘した。その上で、AI技術の健全な発展には、こうした制約の外部にいる人々による監視や批判が不可欠であると主張した。また、教会が特に貢献すべき課題として、「世界の貧困層に対するAI企業の責務」「人類の繁栄に関する道徳的想像力と志の必要性」「AIモデルの本質を見極める必要性」の3点を挙げた。

アンスロピックはこれまでも、対話型AI「Claude」の安全性や価値観の在り方を検討するため、宗教指導者や哲学者、倫理学者らとの非公開対話やサミットを実施してきた。オラー氏は、こうした取組みが評価され、同社が大手テクノロジー企業の中で唯一バチカンに招待された理由になったとの認識を示した。