2026.06
中国移動、「天通+北斗」衛星通信サービスを開始

中国移動は、中国国内向けに「天通」衛星通話サービスを正式に開始した。同サービスは「北斗」衛星SMS(ショートメッセージサービス)と連携し、「天通」と「北斗」の二つの衛星システムを活用することで、衛星通信と地上通信を一体的に運用し、安定した通信環境を実現する。
「天通」衛星システムは、高度3万6,000kmの静止軌道衛星を利用しており、3基の衛星で構成されるネットワークにより、アジア太平洋地域全域をカバーできる。砂漠、山岳地帯、外洋、高原などの電波不感地帯や、地震、洪水、土石流などの大規模災害によって地上通信が麻痺した場合でも、安定した明瞭なリアルタイム音声サービスを提供できる。一方、「北斗」SMSでは、1回あたり最大1,000文字の中国語メッセージを送信できる。
今回、中国移動はこの二つのシステムを統合し、民間通信ネットワークへ本格的に組み込んだ。緊急通信に加え、「天通+北斗」衛星通信は、遠洋漁業、地質探査、国境警備、アウトドア活動、科学調査など、幅広い分野での活用が見込まれている。
利用者は、SIMカードの交換や電話番号の変更、専用機器の追加購入をしなくても、対応機種でサービスを申し込めば利用できる。
現在、華為(HUAWEI)、Honor、小米(Xiaomi)、OPPO、vivo、Samsung、中興(ZTE)の主要7ブランド、計31機種がこの機能に対応している。月額料金は19元から89元(約2,000円)までのプランが用意されており、必要に応じて選択できる。