2026.04
政府、車両盗難や万引きに使われる通信妨害装置の規制強化を検討

政府は、車両盗難や万引きなどに悪用されている「無線周波数ジャマー(通信妨害装置)」の対策強化を検討している。当該装置は、ビデオドアベルや車両追跡システム、無線セキュリティタグを無効化する目的で使われ、時計などの日用品に偽装されている場合も多い。犯罪だけでなく、モバイル通信や緊急無線、空港や重要インフラに深刻な支障を与える危険性がある。
特に、英国の測位・航法・時刻基盤(PNT)が1週間停止した場合、最大で約76億4,000万ポンド(約1兆6,000億円)の経済的損失が発生する可能性があるとされている。
現行の「2006年無線電信法」では非適合機器の使用や所持は禁止されているが、実際に妨害行為を行った証明が難しいという課題がある。これを受け、政府はジャマーの所持そのものを違法とする可能性を含め、国民や通信事業者、警察、交通・インフラ分野の専門家を対象に証拠募集(意見公募)を開始した。
あわせて、車両盗難用電子機器の所持・共有を違法とし、最大5年の懲役を科す「犯罪・治安法案」も進行中である。今後の法整備では、刑務所での移動電話対策や軍事演習など、正当な用途を明確化しつつ、証拠に基づき、過度にならない形で規制を強化する方針とされている。